オレゴンワイン業界のポテンシャルの高さを感じたワイン探しの旅2日目

この日の自由行動は午後2時まで。

限りある時間内で効率よく回らなくてはなりません。

朝食はダンディーの中心部にある、素敵なカフェレストランへ。

BABICA HEN CAFÉ

http://www.babicahencafe.com/

地元の新鮮な卵を作ったオムレツをオーダー。外を眺めながらのんびり食事をしていると、同じアメリカながら自分の住むコロンバスより優雅な気持ちになれます。これはやはり西海岸の恵まれた気候によるものかしら?と自問自答してしまいました。

食後はダンディーのメインストリートを散歩。一車線の通りの両サイドに、数キロメートルに渡ってテイスティングルームが点在しています。きっと週末は混んでいるのでしょうけれど、金曜日の午前中だとまだ閑散としている様子。オープンと同時にある一軒へお邪魔しました。

Le Cadeau

www.lecadeauvineyard.com/

先ほどご紹介したレストラン、BABICA HEN CAFÉと同じビル内にあります。

沢山のピノ・ノワールが有名雑誌で高得点を取っており、テイスティングルームは非常に洗練されていて奥行きもあります。


今回担当してくれたBrian。3種類のピノ・ノワールを試飲させてくれました。

小規模生産でありながら、自社畑をいくつもの区画に分け、それぞれの日当たり、傾斜、土壌を考慮して異なったクローンを栽培しています。

丁寧に説明してくれるBrian。畑の中でも木々が茂る側は時間帯によって日陰となり、また畑自体にも高低があるのがわかります。

特に西の区画で栽培されたブドウで造る、2016 Diversité Pinot Noirはジュヴレ・シャンベルタンを連想させる力強さ。繊細な味わいと豊かなタンニンが舌の上でゆっくりと変化し、長い時間をかけ静かに消えていく余韻にはただただ唸るしかありません。東の区画で造られた2017 Le Cadeau Côte Est Pinot Noirも試飲しましたが、こちらはエレガントで女性的で、西の区画と違ったスタイル。常に日を浴びる最高の区画で収穫された2015 Le Cadeau Équinoxe Reserve Pinot Noirは、舌触りも非常に滑らかで、東の区画をさらに上品に仕立てたような秀逸な味わい。「なぜ小さな畑の中でこんなに違うのか?」と質問したところ、クローンの違いによるところが大きいとの答えでした。個人的には西の区画Diversitéの複雑で力強い味わいにクラクラしてしまい、ここでプライベート用に4本購入。前日に訪れたCristom Vineyardsに比べると小さなワイナリーですが、味わいのクオリティが高く、試飲した全てのワインに生産者の違った心が感じられて、やはりまだ名の知られていないワインを探すのはこの仕事の楽しみの一つだ!と実感したのでした。

その後はワイナリーが集中しているRoute99WとRoute240をゆっくりドライブ。街の順番でルートを紹介すると、Dundee→Lafayette→Carlton→Yamhill→Newbergになります。

国道の両サイドには沢山のブドウ畑とワイナリーが点在し、特に畑には若いブドウの樹々が目立ちます。ウィラメットヴァレーのピノ・ノワール、そしてオレゴンワイン業界のポテンシャルの高さを感じました。ワイナリーの数も急速に増えており、非常に将来性のある地域です。

そしてブドウ畑の中に時々ヘーゼルナッツやベリーの畑を見かけました。ウィラメットヴァレーはブドウだけでなく、さまざまなフルーツの生産地であるとのことでした。実際に訪れてみないとわからない、というのはまさにその通りです。

そして2時。

私のワイン勉強はここで終了。前日に酔った勢いでBillの子供達と日本食を作る約束をしましたから(笑)ここからは少し余談になります。

子供達を学校へ迎えに行き、アジアンマーケットへ直行。異文化に興味深々の子供達は、日本で人気のお菓子を片っ端から買い(ポテトチップスだけでなく、もちやバームクーヘンまで!)、カレーだけでなく巻きずしを作るとか鰻を食べてみよう!などと会話は盛り上がり、買い物かごはぎっしり。

日本のカレーはアメリカ人が想像するインディアンカリーとは違うので、まずは説明しながらゆっくり作業を進めます。彼らは生の魚を食べたことがないので、大目に炊いたお米でカリフォルニアロールとフルーツロールを作りました。フルーツはストロベリーとマンゴー(このフルーツ寿司はアメリカで比較的人気です。サーモンとマンゴーは合うと思います。)。一生懸命巻いていましたが、美しく作るのは難しかったです(笑)。

父親のBillは子供達につきっきりで一緒に料理を作っていました。彼が美味しいレモネードの作り方を子供達に教えているのをちらちら見ながら、なんだか自分の子供時代を思い出してセンチメンタルになりました(笑)。私には父と食料品を買いに出かけたり、一緒に料理をした記憶がないと気がついたからです。アメリカの男性は一般的に家事や育児も当たり前にこなします。DIYも得意ですので大抵の家の修理も自分でしますし、子供と触れ合っている時間も長いです。その代わり仕事で居酒屋、仕事でゴルフ、も聞いたことがありません。国が違えば文化も違う・・、ひしひしと思い知らされたのでした。

ワインの勉強以外も学ぶことの多い一日で、なんだかとても幸せな気持ちで眠りにつきました。

ワイン探しの旅3日目に続く

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