アメリカ西海岸ワイン探しの旅 出発前の準備と旅の注意点

現在カリフォルニアのワインを扱っていますが、去年からオレゴン州やワシントン州のワインの輸入を考えていました。そのために、ピノ・ノワールで有名なウィラメットヴァレーや、良質なボルドータイプのワインを生産するコロンビアヴァレーに焦点を当て、それらの日本未入荷ワインを飲んではこちらでもご紹介してきました。そしてとうとう現地へ赴く機会がやってまいりました!

どのように美味しくて良心的な価格のワインを探すのか、私なりの方法をご紹介しながら旅のご報告をしようと思います。

まずオハイオ州で、自分のプライスポイント(つまり自分が日本で販売したいワインの価格帯)のワインを限定して購入していました。その中で味を比較しながら、自分が良いと思ういくつかのワイナリーに事前にコンタクトを取りました。

これがなかなか難しい。第一に、どのワインショップも圧倒的にカリフォルニア産の扱いが多く、オレゴン州やワイントン州のワインを見つけても価格が自分の希望でないこともしばしば。希望通り見つけて美味しいと思い連絡をしても、実はもう廃業していてオハイオにある在庫だけが売られていた、なんてこともあります。

今回は幸運なことに第一希望のワイナリーにはすぐにアポイントが取れましたが、その他のワイナリーは廃業だったり連絡先が非公開だったり・・。

しかしそこでとても助けになったのは、ウィラメットヴァレーのワイン業界で30年間活躍したBill。Billは私の求めるプライスポイントを“厳しい”と指摘しながらも、ウィラメットヴァレーでも特に高品質のブドウが栽培できる地域や、その地域のブドウを購入しワインを作っているワイナリー、またその周辺にある私のプライスポイントに近いワイナリーをいくつも教えてくれたのでした。

出発前日はBillから届く膨大な資料を整理することに専念し、自分にとってベストなルートを確認しました。飛行機の到着先はポートランド国際空港。事前にレンタカーを予約(私は一人なのでお得なコンパクトカーを選びましたが、それに車両保険を付けるととんでもなく高い金額になりました。詳しくは“ワイン探しの旅1日目”をご覧ください。)ウィラメットヴァレーは南北に広がる広大なエリアなので、Salem(セイラム:オレゴン州の州都)とDundee(ダンディ:ポートランドとセイラムの中間に位置するウィラメットヴァレーのワイン大生産地)で日程を分け、それぞれをじっくり勉強することにしました。

ウィラメットヴァレーで平日ワイナリーを巡る際は、事前のアポイントメントやオープンの有無を確認しておくことをお勧めします。なぜならこの地域はVineyardsからブドウを買ってワインを生産する小規模家族経営も多いので、突然訪問しても閉まっていることが多いからです。またピノ・ノワールだけ1グラスか2グラス・・と予定して訪ねても、ピノ・グリやテンプラニーニョを含めたテイスティングセットのみの提供だったりもしますので、やはり事前の確認が必要です。またテイスティングルームは午前11時または正午からのスタートがほとんどなので、午前中の積極的なワイナリー巡りは期待できません。1日に巡れる数はおそらく3~4つになると思います。

3日目にはウィラメットヴァレーからワシントン州の内陸にあるワラワラヴァレーまで車で移動しました。所要時間はノンストップで約5時間。途中コロンビア川沿いの荒野を走るRoute84はトイレやコーヒーを買える場所も少なく、車を停めて絶景を撮影するポイントもありません。途中路肩に停めることが許されるのは緊急停車のみです。このルートはポートランドに近い下流域は美しいスイスの湖畔のような風景、内陸に入れば入るほどアメリカの西部劇に出てくるような壮大な荒野の風景が広がっています。長距離ドライブが好きな方はお勧めしたいルートです。

ワラワラヴァレーからヤキマヴァレーは車で一時間ほど。基本になる街の中心地にテイスティングルームは少なく、ポツンポツンと荒野にワイナリーやテイスティングルームが点在しています。車での移動が欠かせません。

全体を通して、オレゴン州にもワシントン州にもナパやソノマのような商業化されたワインタウンはありません。まだまだ街は素朴でブドウ畑も若い樹が多く、ワイン産業がこれから発展していくだろうと感じさせる地域でした。

この度、アメリカ人の友人に気を付けるよう言われたことがあります。レンタカーの見えるところに購入したワインを置かないこと。そしてスーツケースも必ずトランクにしまうこと。レンタカーに積んでいる荷物は盗難の対象になりやすいようです。

ワインの配送用ボックスはワイナリーで買うことができます。12本箱の梱包セットを8ドル前後で購入しました。しかし航空会社によっては一箱60ドルほどの頑丈な段ボールでないと荷物として預けられない等の規制もあります。各航空会社によってルールが違うので事前の確認が必要です。

ただし、上記はナパやソノマといった観光地化している地域は当てはまりませんので、ワシントン州の奥地まで行くことはないわ♪という方はご心配要りません。

それでは事前の準備編や旅の注意点はここまで。次は“ワイン探しの旅一日目”!

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